-バレンタイン2-

……頭がクラクラする……
ついさっき、何かとてつもない夢を見ていた気が…
ここはどこだ…?

「…ちゃん!…章ちゃん…!」

「はっっ!」

聞き覚えのある声に思わず飛び起きる。
「章ちゃん!良かったぁ意識が戻って!」
「み、美弥…?」
まだハッキリしない頭を軽く振り辺りを見回す。
どうやらここは学校の保健室みたいだ。
するといきなり美弥が俺の手を取りぎゅっと握り締めた。
「章ちゃんごめんね、私が変な事言っちゃったから…」
美弥は下を向き目に涙を浮かべて謝っている。
告白をした勢いからか今は明らかに態度が違い
まるで意地悪の憑き物が落ちたようだ。
「あれは夢じゃなかったのか…」思わず呟く。
じゃあ、さっき美弥が言ってた事は本当に…?
「なぁ、美弥」
「なに?」
ティッシュで目を拭きながら、それでもトーンはとても優しく聞き返す
彼女がとても新鮮に見えた。
「本当に俺の事…好きか?」
「う、うん。ずっと好きだったよ」
「今日、自分を貰ってくれって言ったのも?」
「う…うん。わ、私をその…」
そこまで言うと、美弥は恥ずかしいのか目をそむけうつむいた。

そうか…今までがどうあれ、あれはこいつにとって愛情表現だったんだ。
よく考えればこんなに一途に想ってくれる存在は貴重だよな。
何より、今の美弥は印象がまるで違う。本当の「美少女」に見えた。
「これが今流行りのツンデレってやつか。こんな身近にいたなんてな」
「…え?何、それ?」
「いや、何でもない。…えーっと、それじゃ…一緒に帰ろうか」
「え、い、いいの?」
「今日実はな、俺んちの両親旅行で明後日まで帰ってこないんだよ」
「りょ…こう?じ、じゃ…」
「良かったら俺の家に来る?」
その言葉を聞いた美弥の顔がパッと明るくなり、と同時にブンブンと何度も
頭を上下に振った。
どうせ家も近くだし、両親が旅行でいないのも本当だ。
こんなタイミングが合ったのも…運命なんだろうか?

「…じゃ、先にシャワー浴びてきていい?」
「お、いいよ。ゆっくりどうぞ」
「うん」
自宅に着き、暫く二人でお茶を作り飲んだ後に美弥はそういって
風呂場に姿を消した。
実は俺も初体験。顔は冷静に保っていたが心の中は爆発寸前にドキドキしていた。
美弥の両親には二人で勉強すると言ってある。幼い頃からの付き合いが功を奏し
まず怪しまれる事は無く、無理なく了解を得る事が出来た。
これで準備万端だ。後は二人でゆっくり…
「しかし落ち着かないな…」
初体験を目の前に、俺はソワソワしながらさっきから何度も行ったり来たりを
繰り返し、美弥の浴びるシャワーの音を感嘆深く聞いていた。
キュッ
あ、水の音が止んだ。
ドアの開く音が聞こえ、暫くするとバスタオル一枚の美弥が真っ赤な顔で
俺の前に歩いてきた。
おおおおお!これがバスタオル一枚の女子の姿かっっ!
小躍りしたい気持ちを押さえ、美弥の頬を優しく撫でてやると
彼女はちょっとはにかみ「やめてよ〜」と笑う。

か、可愛い…!
こいつ、こんなに可愛かったっけ?
暫く忘れていた感覚が蘇ってくるようだ。
はやる胸を抑えつつ、「じゃ、俺も浴びてくるよ」なんて言い
風呂場に直行した。
「は〜、ドキドキするなぁ。とうとう俺も初体験か」
シャワーのお湯を浴びながらも色々とこの後の事を妄想していく…
「あ、痛た…っ」
ヤバイ、もう起ってきた。妄想は自家発電の時の得意技だからなぁ。
俺は慌てて石鹸を掴み、体全体を素早く洗っていった。
「ん?美弥?」
風呂場から出ると居間に美弥の姿が無い。
辺りを見ても人影は無く、俺は少し戸惑った。
「章ちゃん、こっちこっち」
二階の俺の部屋から声が聞こえ、見上げると美弥が部屋のドアから
顔を覗かせ手招きをしている。
居間で初体験は色気がないもんな…流石だ。

「章ちゃん…来て…」
美弥はすでに部屋のベッドに入り布団を被っている。
巻いていたバスタオルはちゃんとベッドの下にたたんで置いてあった。
と言う事は…この布団の下は…
喉がごくりと鳴り、俺は布団の中にゆっくりと入った。
「あったかいね」
「そ、そうだな。…気持ちいいね」
「そうだね…」
言いつつ美弥の手が俺の胸の上に置かれた途端、それが合図のように
彼女の上になりお互いの唇を重ねた。
二人とも初めてだったのもあって勢いだけが空回りするようなキスだったが
その時はそれだけで充分興奮する事が出来る。
何分かそのままキスを繰り返し、その後はどんどんキスの位置を下に
持っていき胸の先端を含むと舌で転がすように舐めていく。
「あっ!章ちゃん…っ!あ…」
突起を転がす度に彼女の体がピクンと跳ねる。
開いた手はもう片方の柔らかい膨らみを優しく揉み、指は突起をこねる。
「んっあぁ…!」
彼女の甘い声を聞きながら、俺は更に頭を下にずらしていく。
舌を這わせながらへそを通り過ぎ…そしてついにアソコへと到達。
「足、広げて…」
美弥に聞こえる様に静かに言うと彼女は小さな声で頷き、ゆっくりと足を
左右に広げてくれる。
俺は布団をはがしソコを目の前でじっくり見つめた。
「章ちゃん…恥ずかしいよ」
「いいから」
見るだけじゃ物足りず、両手の指を使って閉じられた場所を開いていく。
くちゅ。
ちょっと湿った音と共に、ピンクの膣壁が目に飛び込んできた。
「おぉ〜…」
「やだ見ないで…」
美弥は両手で顔を隠してしまっている。

中はとても綺麗だった。よく見ると透明な液体が
穴の方から滲み少し流れている。その穴もヒクヒクと動き
いつでも俺を受け入れる準備が整っている様な光景だ。
さっきのシャワーのせいか、ほのかに石鹸の香りが漂ってくる。
「美弥のここ、とても綺麗だよ…」
「あぁ…やだぁ…」
俺はそのままピンクのソコに顔を近づけ舌で液体を舐め取った。
「きゃっ!そんな所駄目だよっ汚いよっ」
「大丈夫だから」
「で、でも…あん!」
膣壁や穴の近くに舌をなぞる様に這わせ、時にはわざと液体を音を出して
すすり美弥の恥ずかしさを煽る。
「はぁ…はぁ…章ちゃん…気持ち…いい…」
美弥はもう息をするのも大変なくらいに感じていた。
「ここはもっと気持ちいいよ」
上の方にある皮を向き、ぷっくりと膨らんだクリトリスを出すと
口に含み舌で円を書く様に転がす。
「はっ…あぁあ!」
今までに無く彼女の体が反応する。俺は夢中で突起を舐めまわしていった。
「あぁ!んあああ!章ちゃん…!だ、だめ…!」
美弥の手が邪魔をしようとするが、俺は構わずソコに吸い付き溢れてくる
液体をすすり続けた。
「あ…だめ…だめぇ!」美弥の声が半泣きになる。
タイミングを見計らい、俺はとどめを差す様に穴の中に指を入れてゆっくりと
ピストン運動をさせ、尚且つクリを舌で責め続けた。
「んああああ!いやぁ!」
穴からはとめどもなく液体が溢れ指がぐしょぬれになっていき
顔の下半分もぬらぬらと濡れている。
それでも俺は口を離さず指の動きを早くしていった。
「だ…だめ…もう…あぁあああ!」
瞬間、彼女の体がバネになったかのようにビクンと痙攣を起こし
ベッドの上にどさっと落ちた。
「…イッた…?」
ようやく口を離しソコから指を抜くと透明な糸がツッと伸びていく。
「はぁ…うん…イッたみたい…」
まだ呼吸も荒い美弥が上気した顔をこっちに向ける。
「章ちゃんすごい…気持ちよかった」
「いや、俺も夢中になっちゃって…キツクなかったか?」
「ううん大丈夫。本当に気持ちよかった」
「そっか」
「今度は章ちゃんが気持ちよくなる番ね。…入れて」
美弥は少し微笑むと自分の指でアソコを開いてみせた。
「う、うん…いくよ」
緊張しながら自分のモノを掴みソコに押し当てる。
「ゆっくり、ね」
美弥の言葉に頷き、腰をゆっくりと前進させて挿入していった。
「ん!っつ!」
彼女の顔がゆがむ。
「痛い?」
「ん…平気…」
その後は時間をかけ、それでも何とか根元まで入れることが出来た。
中はかなりきつくて最初は入れるのも痛く感じたが、中に入ってしまうと
ぬるぬると暖かく今までに感じた事の無い快感が下半身を覆い
正直すぐイッてしまいそうだった。
「章ちゃん、動いていいよ」
俺の表情を見て悟ったのか、美弥が助け舟を出してくれる。
ちょっと情けないが言われた通りに腰を動かし始めていく。
「くっはっ!き、気持ち良いよ…美弥」
「章ちゃん…わ、私も…!」
また感じてきたのか、再び潤ったアソコは俺のモノを包み込み
何とも言えない快感を引き出してくれる。
頭の中が興奮と気持ちよさとで真っ白になり腰を激しく打ち続けながら
俺と美弥はほぼ同時に果てていた。

「章ちゃん…来年はチョコ、貰ってくれる?」
「勿論。美弥以外からは貰える確率がないからな」
「あはは。私の狙い通りになって良かった」

ベッドで他愛の無い会話をする俺達
これも美弥の狙い通りの結果なんだろうか?
まぁ今はもうどうでもいい。
かけがえの無いものを一つ手に入れられただけでも良しとしよう。
ベッドの中、俺は美弥の体をシッカリと抱きしめ
ぼんやりとそんな事を思っていた。

おわり