-異能者3-

「何処が痛いのかちゃんと言いなさい。」
「え、えっと・・・。」
その時、ふと机を見ると引き出しの奥にある物を透視した。
『・・・・へぇ、すごいもの見つけた。』
それを見た途端、俺は先生の弱点を知り強気になった。

「あ、あの・・・ここが痛いんですけど。」
俺は自分の股間を指差し小声で言った。
「え?」
「だから・・・ここが痛いんです。」
「え・・・ここって・・・その・・。」
「先生は保険医だから判るでしょう?」
少したじろぐ先生に俺はたたみ描ける様に質問する。
「診てもらえませんか?」
調子に乗った俺は履いているズボンを脱いでベッドに横になった。
「ち、ちょっと・・・ふざけてるの?」
先生は少し怒った様な顔をして寝ている俺に近づき起こそうとする。
「先生、今日の下着はセクシーですね。」
「え?」
「黒のレースですよね?先生にピッタリだなぁ。」
「ど、どうしてそれを・・・・!?」
「俺には見えるんですよ。透視能力があるんです。」
「ふざけないでって言ってるでしょ!・・・もう帰りなさい。
今から自宅に電話をさせてもらうわ。」
完全に怒ったのか、先生が机に向かう途中に俺はわざと聞こえるように大声を出した。
「先生、その引き出しに入ってる物は何ですかぁ?」
「えっ!?」
一瞬先生の体がビクンと跳ね、向かっていた足が止まる。
「な、何のこと・・・?」
「言ったでしょう?俺には透視能力があるって。・・その一番下の引き出しの
一番奥においてある物は一体なんですか?」
目に見えて先生の仕草が怪しくなってくる。手はかすかだが震えているようだ。
「それって・・・・「大人のおもちゃ」ってやつですかぁ?」
そう、俺が引き出しの中に見たもの・・・それはよくアダルトショップとやらに
売っているピンク色の大きな・・・・バイブレーターだった。
「先生はすごいなぁ、僕達の知らない所でも保健の勉強をしてるんですね。」
「な、なんでアレの事が判ったの・・・?」
先生の声は可愛そうな位震えている。
「さっきから何度も言ってるのに・・・透視能力ですってば。」
わざと呆れた声を出して不安をあおる。・・・俺ってば悪人だなぁ。
「だ、だって・・・そんな・・・・」
「もしかして彼氏と別れたばかり。とかですか?」
こうなったらとことん悪人になってやろう。俺は意地悪な質問をあえてした。
「・・・・。」
黙ってしまった。でも目元は今にも泣きそうな位ウルウルしている。
「そんなに淋しいのなら俺の相手をして下さいよ。それともこの事を皆に言いましょうか。あ、職員室に書いた紙を貼っておくのもいいなぁ。」
「や、やめてっ!」
先生は弾かれたように一言叫ぶと諦めたように俺の所に歩いてきた。
「・・・相手をすればいいのね?」
最初はこんなつもりじゃなかった筈が、いつのまにか俺は完全にこの先生を
脅迫していた。しかしこんなに上手く事が運ぶとは・・・。

ベッドの横まで歩いてくると先生は白衣を脱ぐ仕草をしていた。
・・・こういう時に着ている服が見えないとちょっと悲しいな・・・。
「ほら、脱いだわよ。」
「じゃあそのままで俺のココを触ってください。」
正直、内心俺は緊張していた。同級の女子と付き合ったのも一度位しかない。
まして年上の女性なんてどう扱っていいやら判らなかった。しかし滅多にないチャンスだ。ここは利用しないと勿体無い。
「わ、判った・・・。」
顔を少し赤くしながら、先生は寝ている俺のトランクスに手を伸ばし優しくさすった。
「く・・・」
こ、これは何て気持ちがいい・・・・!
先生の手の動きに思わず声があがる。俺は慌てて手で自分の口を押さえた。
「さ、さすが先生・・・上手いですね。」
「君を満足させればあの事は言わないのね?」
「え?い、言いませんよ。絶対。」
「そう・・・じゃあ私のやり方で進めていいかしら?」
ん?さっきまでの先生とは何となく雰囲気が違うぞ?なんかこう・・・・楽しんでいるような気がする。
「へ?」
間抜けな返事をする俺に、先生はにこりと微笑みトランクスを脱がし始めた。
「せ、先生・・・?」
「脅迫なんてしないで素直に言えば相手をしてあげたのに。やっぱり子供ね。」
え?何だこの展開は。ついさっきまでは俺が脅迫をしていた筈なのに・・・。今度は逆に俺がおろおろし始めていた。
「せ、先生・・・そんなに乱暴に脱がさなくても・・・!」
「うるさいわね、相手をしてあげるんだから黙ってなさい。」
脱がしたトランクスをぽいと捨てると、先生は俺の痛い部分をいきなり口に含んだ。
「うあっ!」
ぬるりとした感触がソコを包み、勃った所を舌が這い回る。
俺は今まで感じた事の無い心地いい感触に意識が飛びそうになっていた。
あまりの心地よさに、先生の頭が何度か上下した所で彼女の口の中に放出してしまった。
「はぁ・・・先生上手すぎ・・・。」
「早いわねぇ。そんなんじゃ女の子を喜ばせられないわよ?」
ゴクリと音がし、先生はまだ口元に残っている液体を指にとり舌で舐め取る。
「だ、だって・・・こんなの我慢できる男いるんっすか・・・?」
先生はふふんと鼻を鳴らし両手を腰に当てると自慢げにポーズをとった。
「前の彼氏も含めてわたしのテクニックに落ちない男はいなかったわ!」
「・・・そんな特技を持ってるのに何で別れたんですか・・・?」
「・・・君が知ってどうするの。これ以上そこに突っ込むならもうやめるけど?」
とっさに俺は首を横に振る。据え膳食わぬは・・じゃないけど、こんな美味しい状況は今後無いだろう。
「良い子ね。じゃあ続きを楽しみましょ。」
・・・・・この時点で俺は完全に手玉に取られていた。さっきまでの立場が今は思い切り逆転している。

                          続く