*隷従の日々*(ガンダム関係二次創作作品)

 ホワイトベースは、二機のザクから攻撃を受けていた。偶然遭遇した斥候兵との戦闘は、スペースコロニーから逃げだし、月面基地を目指すクルー達に大きな不安を与えている。何しろホワイトベースには、軍艦のクセに玄人の軍人が居無い事を誰もが知っていたのだから。
 急な警戒警報に驚き、全員が服装さえ乱れたまま戦闘配置に着く中、リュウは、連邦軍の宇宙服をビシッと着こなし、一番にコアファイターに乗り組んでいた。
「ブライト、俺は直ぐにでも発進できる。ガンダムが出撃するまで、何とか時間稼ぎしてみる」
「すまない、リュウ。頼む」
 艦橋のモニターでリュウとブライトが短く会話し、リュウの乗ったコアファイターは、あっという間にカタパルトから飛び立って行った。
「アムロは何をしている?ガンダムの出撃はまだか?」
 ブライトの怒声が飛ぶ。オペレーターの一人が答えた。
「アムロが、ガンダムに乗るのを嫌がってるそうです。自分は闘いたく無い、とかなんとか」
「そんな事を言っている場合か!首に縄を付けてでも、アムロを出撃させろ!」
 苛つくブライトは、そう叫んで、肘掛けに拳を叩き付けた。
 操舵輪を握っているミライが、そんなブライトの様子を優しく見ていた。
「ブライト、そんなに怒ってはダメよ。みんなが不安になるわ」
 ミライが、諭すような穏やかな口調で話し掛けると、ブライトは小さく頷いた。
「ああ、そうだな」
 呟いてブライトは、直ぐに普段の冷静さを取り戻した声音で、艦橋中に響き渡るような指示を繰り出し始めた。
 ミライは、ブライトの横顔をしばし見詰めていたが、想いを振り払うように正面を向いた。
「現在の針路を維持します。機関全速願います」
 声を出したミライの顔が、思わずポウと紅らんだ。彼女の股間には、リュウに入れられたバイブレーターが蠢いている。
 もちろんそれだけではなく、豊満な乳房を括り出すように縛られた胸や、シリコンゴム製のアヌスストッパーを入れられた菊蕾なども、ミライの性的呵責となって彼女を苛んでいる。
 ミライが、豊かな肉付きの尻をモジモジさせた。
☆●☆○★
 警戒警報が鳴り響いた時、リュウとミライは、丁度、男女の行為に耽っている最中であった。
 ミライは後ろ手に縛り上げられ、首から胸へ縄掛けされた状態で、ベッドに突っ伏して尻を高く持ち上げている。その後ろから、獣の雄叫びを上げつつ、リュウが怒張を叩き付けていた。
 リュウは、三日前から、ミライの菊蕾にアヌスストッパーを入れるようになったが、まだその部分をいたぶってくる様子はなかった。ミライにしても、最初は怖くて痛いだけのものであったが、漸くその存在に慣れてきたところである。それでも、歩く時など異物が擦れる感覚は嫌悪感以外の何物でもなかった。
 リュウは、そんなミライの困惑振りを楽しんでいる様子であった。
 二人の交わいは、リュウが白濁の飛沫を放って小休止となったが、その途端、警戒警報が響いたのであった。
「おい、グズグズするな!早く戦闘態勢に入るんだ!」
 ミライの両手の戒めをナイフで切ったリュウは、そう叱咤しながら、制服を着込んだ。実戦経験が無いとはいえ、軍人としての訓練を受けたリュウの、日頃の心構えの賜物が素早い戦闘準備を可能にさせていた。
 しかしミライは、放たれたリュウの欲望が股間に垂れ落ちるのを感じながらも、気怠い性の余韻から立ち直ることが出来ないでいた。自由になった両手で上体を起こし、ペタリとベッドの上に座り込んだまま動こうとしないミライに、リュウが怒声を浴びせた。
「馬鹿野郎!そんなことで生き残れるか!」
 そしてリュウは、張り型の付いた白い革製パンティーを手にすると、ミライの片脚をグイと持ち上げ、その張り型をミライの花壺に押し込んだ。
「あひいんっ!痛い、いやあんっ!」
 乱暴に捻りながら突っ込むリュウの荒々しさに、ミライが思わず悲鳴を上げる。しかしリュウは手際よく、ミライに革製パンティーを、無理矢理履かせてしまった。
「ほら、これでお漏らしせずに歩けるだろう?サッサと着替えろ」
 ミライは、リュウの剣幕に気圧され、慌てて脱ぎ散らかした服を拾い集めた。
 上着を着て、ピッチリとした制服のズボンを履いたミライは、股間の張り型が急に振動し始めたのを感じて、短い吐息を洩らすと同時に腰をうねらせた。
「はあんっ!」
 ミライの身悶えを見て、リュウは、部屋の扉を開けるボタンに手を掛けながらニヤリとして言った。
「その張り型のバイブスイッチは俺が持っている。艦橋で、愛しのブライトに気付かれないよう、せいぜい気を付けるんだな?」
 棄て台詞とともに、リュウは部屋を出た。バイブに責め立てられながらも、急ぎ足でミライがあとに続く。
 閉まると同時に自動でロックの掛かる扉を、リュウは振り返りもせずに歩き去った。戦闘機の格納庫に向かうリュウとは別の通路を、ミライは艦橋に向けて歩いていた。
 部屋を出たときから、二人はまるで赤の他人のようによそよそしく振る舞った。
☆●☆○★
 艦橋で操舵輪を操りながら、ミライは、腰から下をくねくねとうねらせ、切な気に身悶えていた。
 バイブレーターの振動は、止むことなくミライを責め続けている。その蠢きは時折、アヌスストッパーとの間にある肉の壁をグリッと刺激し、ミライに切ない悲鳴を上げさせていた。
 その間も、緊迫した戦闘は続いている。
 リュウのコアファイターが主翼の一部に被弾し、退くのと入れ替わりで、アムロの乗り組んだガンダムが出撃した。カイもまた、ガンキャノンで出撃はするものの、まだ慣れない操縦に悪戦苦闘していて役に立たない。
 ガンダムも何発か被弾したが、驚いたことにかすり傷ひとつ負わなかった。
 アムロは、白兵戦の距離に迫ったザクの手斧を避けつつ、背中のセイバーで敵の胴体を横に薙いだ。その勢いで前に飛び出したガンダムは、丁度、二機目のザクを正面に捕らえ、反射的にビームライフルを向けて放った光線が、運良くザクのモニターを貫いた。
 戦闘不能に陥ったザクから、パイロットがあたふたと逃げ出して行く。
 それを見送って呆然としているアムロに、ブライトから鋭い指示が飛んだ。
「何をしている、アムロ?直ぐに敵の追っ手が来るぞ!早くホワイトベースに戻って来い。このまま、何としても逃げ切るんだ!」
 しかし、戦闘の興奮醒めやらぬアムロは、ブライトに口答えする。
「逃げるって?ガンダムさえあれば、ザクなんか何機来たって怖くない!」
「馬鹿野郎!お前一人で何が出来る?赤い彗星を忘れたか?早く着艦するんだ!」
 ブライトの一言が、アムロを冷静に戻した。
 いやむしろ、赤い彗星シャアの恐怖が、アムロに本来の自分を取り戻させたのかも知れない。
 とにかく、アムロは急に素直になって帰艦した。
 その頃、艦橋にはリュウが上がって来ていた。尻を細かく震わせているミライを見て、リュウは意地悪くブライトに話し掛けた。
「ミライは、体調が悪いんじゃないか?」
 ハッとしてミライが、下半身の蠢きを抑える。ブライトは、ミライに声を掛けた。
「ミライ、大丈夫か?」
「ええ、ブライト、わたしは大丈夫よ」
 無理に笑顔を作って、ミライはブライトを見た。内心では、燻り続ける淫靡な炎に、今にも陥落寸前となっている。しかし、頬を紅らめながらもミライは、ブライトにだけはその事を悟られまいと必死だった。
「無理するな、ミライ。当面の危機は回避できた。部屋へ戻って休んだ方がいい」
 優しいブライトの言葉が、ミライの胸を締め付けた。小さく頷いて、ミライは操舵輪から離れた。
「ありがとう、ブライト。悪いけど、そうさせて貰うわね」
 そう答えて出口へと向かうミライが、リュウの傍らを通り掛かった時、リュウがあらぬ方を向いたまま強い口調で言った。
「俺の部屋で待っていろ。直ぐに可愛がってやる」
 ミライはしかし、顔色一つ変えることなく艦橋から出ていった。
 ブライトは、彼女の後ろ姿を心配そうに見送っていた。
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