-交神-

「さぁ、固くならずとも良い。こちらに来なさい。」
派手な着物に身を包んだ神様がわたしを手招きする。

わたしが生まれた一族は「酒天童子」という妖怪によってはるか昔に
呪いをかけられていた。その呪いというのは「寿命が短い」事と「子孫を残す事が
出来ない」というものだった。
けれどいわゆる「神様」相手なら子供を作る事が出来、子孫を作りながら力を蓄え元凶の「酒天童子」を倒すのが一族の最終目的。そして神様との交わりは代々「交神の儀」と呼ばれわたしの一族では当たり前の出来事になっていた。
そして今日、わたしは交神が出来る年齢になったと同時にたくさんいる神様の一人と
今夜交わる事になったのだ。でも・・・・。

「ん?そんな顔をしてどうした?」
「いえ・・・・」
わたしには好きな神様がいた。
一族の当主でもある母上にもそれは匂わせていたのだが、そういう所に鈍感だったのか
初めての交神の相手にその神様を選んでは下さらなかった。
そんな思いがどうも顔に出ていたらしい、きっとかなり暗い表情をしていたんだと思う。「そなた、誰か他の神に好いている奴でもいるのか?」
「え?」
胸のうちを見透かされわたしは思わず体をビクンと振るわせた。
「やはりそうか。・・・しかしここまで来たらもうどうにもならぬ。次の機会に
そやつを指名してもらう外ない。・・・今宵は我慢してくれぬか?」
その神様は体が大きく、見た目はまるで熊のようにガッチリとした方だった。
そしてわたしが好きな方は逆に線が細くまるで女性のように綺麗な神様・・・。

でも今の言葉にわたしは心が決まるを感じた。
本当は神様が怒ってもいい立場なのにわたしの事を気遣ってくれている・・・
こんな優しくて強い神様の子なら宿しても悔いは無い。
「いえ、我慢などしていません。どうかあなたの子供を授けてくださいませ。」
心からそういうとわたしは静かに立ち上がり白い着物を脱ぎ捨てた。

「おお、なんと綺麗な体じゃ。」
神様は感動した声でわたしの体を両手で撫で、優しく胸の膨らみを揉む仕草をした。
「あ・・・。」
手の指が先端に触れるたびに声が出てしまう。そしてそんなわたしの顔を神様は
愛しげに見つめていた。
その内に、触られてすっかり固くなっている先端に暖かい感触が走る。
神様がそこを口に含み、ゆっくりと舌でねぶっていく。
「ん・・・くすぐったいです・・・」
舌の動きに気持ちよさとくすぐったさが入り混じり体をねじってしまう。
「初めての交神だからな。最後まで乱暴にはせぬから安心するがいい。」
薄く笑った感じで言うと、今度は手を両足の間に滑り込ませていった。
「きゃ・・・っ!」
「力を抜け。そうすれば痛いことも無い。」
言われるまま足の力を抜くと左右にゆっくりと開かせられ、神様のごつい指がわたしの
大事な部分にそっと置かれると上下にさする様な動きを始めた。
「う・・ふぅ・・・。」
初めてなのに気持ちがいい・・・。そう思っている間にも大きな指はずっとあちこちを触っていく。
「気持ちいいか?」
「は・・・はい・・・とても・・・。」
「もう少し続けるぞ。まだ入れるには潤滑油が足りない。」
「はぁ・・・はぁ・・・。」
その時にはもう神様の声が届かないほど頭の中は白くなっていた。
神様って全員こんなに上手いのだろうか?場にそぐわない考えが頭によぎる。
「うむ・・・少し濡れて来たようだ・・・しかしまだだな・・よし。」
「え・・?あっ」
今までおいていた胸から顔を下にずらすと、さっきまで指で触っていた部分に突然
口を付け舌を這わせていった。
「はぁ!か、神様・・・は、恥ずかしい・・・!」
「そなたのココは綺麗だぞ・・・もっと濡らしてやろう。」
ぴちゃぴちゃ・・・
恥かしい音がわたしの下半身から聞こえてくる。そして舌のたくみな動きに
わたしの中での興奮が高まるのを感じた。
「んんっっ、き、気持ちいいです・・ぅ・・・っ!」
「ふふ、そなたのコレもすっかり固くなっておるわ。」
神様が、すっかり充血して立った突起をもう一度口で含みちゅぱちゅぱと軽く吸い込む。その度に刺激を受けわたしの体は反り返った。
「そろそろいいな・・・・今から入れるぞ。」
股間から顔をあげ、わたしの腰を抱えるようにして自分のモノを膣の入り口にあてがう。「いいな、力を抜くんだぞ?」
もう一度わたしに言い、コクンと頷くのを確認するとあてがったものを徐々に沈めるように入れていく。
「う・・!」
大きな異物が挿入される感じに、わたしは息がつまって死ぬんじゃないかと怖くなった。「あぅっ!こ、怖い・・・っ」
「大丈夫、力を抜いてわしに任せろ・・・。」
ずずっずず・・・
どんどん固く熱い異物が入ってくる。その間わたしは口で呼吸をするのが精一杯だった。「はぁ・・・ほら、全部入ったぞ。これから動く。これで最後だ。」
わたしの腰を両手でしっかり固定し、神様は腰をゆっくり前後に動かした。
「はぁあ・・・あぁっっ」
さっきまでの神様の愛撫のせいか、思ったほどの苦痛はない。
それどころか出入りする時の刺激が心地よくて途中からは自ら腰を振っていた。
「そろそろ出すぞっしかと受け止めろ。」
神様は少し苦しそうな顔でそういうと一層強く腰を打ちつける。
「ああっ!来てくださいっっ」
わたしも離さないようにしっかりと首にしがみついた。
「ううっっ!!」
「ああああっ!」
大きなうめき声と共にわたしの下半身の中に何か熱いものが注がれていく。
同時にわたしは二度目の絶頂に達していた・・・。

しばらくすると我が子が天界からやってくる。
その子は父親似のガッチリとした男の子。
後にわたしの後を継ぎ当主としての役目を全うしていく運命にある。
その日を待ち、わたしは今日も力を蓄えるべく討伐に出かけていく。

                         END