*フラウの悲劇*(ガンダム関係二次創作作品)

 カイの部屋で、フラウは涎を垂らしたままボンヤリと椅子に座っている。あられもない下着姿で、シミーズの肩紐がひとつ、だらしなくズリ落ちていた。
 眼の下には濃い隈が見られ、頬に窶れが現れていた。目は開いているものの、視線は定まらず、焦点がボヤけてあらぬ方を見ているようだ。フラウは麻薬に侵されていた。
「こうなると暫くは、何も分からない白痴みてえなもんだ。今抱いても、人形を相手にしてるみたいで味気ないぜ」
 ベッドの上で、トランクス姿で胡座を掻いているカイが言った。ベッドサイドに腰掛けているハヤトも同じ姿をしていた。
「すごいな、カイ。フラウを好きにしていいって話は、本当だったんだ」
 ハヤトは血走った目で、フラウの全身を舐めるように見ていた。彼は今夜、密かに想いを寄せていたフラウを抱けると言われ、半信半疑でカイの部屋にやって来たのだ。
 部屋でハヤトを待ち受けていたのは、麻薬中毒となって木偶人形と化した半裸のフラウであった。ハヤトはショックを受けると同時に、そのフラウに麻薬を教え込んだ、カイの荒んだ性格を羨ましく思った。
 今は戦争中であり、平和な時の常識は通用しない。人間性を捨て去った者だけが生き残ることが出来る今の状況下で、ハヤトは、幾度かの戦闘を経験するうち、その事を痛感するようになった。
 そして、ハヤトは立ち上がった。
「ヘヘヘ。おいハヤト、お前、よっぽどフラウを抱きたかったんだなあ?」
 カイが、目をギラつかせているハヤトをからかった。けれどハヤトには、その声がもう耳に届いていなかった。
 フラフラと、ハヤトがフラウに近付いた。そして、おそるおそるフラウの胸に触ってみる。下着越しでも暖かく、柔らかな感触が、ハヤトの掌に伝わってきた。
 しかし、フラウは微動だにしない。
 ハヤトは次に、両手でフラウの胸を揉んだ。ぎこちない手の動きには、相手を気遣う余裕は見られない。フラウが声を洩らし、身じろぎした。
 ハヤトがビクッとして両手を引っ込めた。
「おいおい、フラウが痛がってるぜ。もっと優しくしてやれよ」
 ヘラヘラと笑いながらカイが言う。
「変な遠慮なんかするから痛がられるんだぜ?下着をナイフで切り刻んで、剥ぎ取っちまえよ!」
 カイが嗾ける。ハヤトは、その言葉に力を得たように、フラウのシミーズを掴んで力任せに引き裂いた。
 フラウの、張りのある肌が露になる。ブラジャーは、可愛いフリルで飾られたコットン製で、パンティーとお揃いの薄いピンク色であった。
 ハヤトがゴクリと唾を飲む。麻薬で肌艶が衰えているとはいえ、フラウの身体のラインは充分に魅力的である。夢にまで見たフラウの手折やかな肢体を目の前にして、ハヤトの両手は小刻みに震えていた。
「じれったい奴だな、お前。サッサと裸にしちまえったら」
 カイが見かねて合いの手を入れるが、ハヤトはこの時間をもっと楽しんでいたかった。
「いいんだよ、オレの好きにさせてくれよ」
 ハヤトはそう言うと、いきなりフラウの前に跪いた。そして、彼女の股間に顔を埋める。パンティー越しに、フラウの花唇を思い切り舐め回した。
「ああん…」
 再びフラウが身じろぎした。けれどもそれは、先程の動きとは異なり、嫌がりつつも迎え入れる女の媚びが含まれていた。
「ヘッヘ、やっと始めやがった」
 カイが言った。身を乗り出してハヤトの動きを見詰める。
 ハヤトは何度も大きく舐め上げ、フラウのパンティーを唾液でベチョベチョにする。更には内太股に頬摺りし、肉芽を指先でクリクリと撫でる。フラウの腰が少しずつうねり始めた。
「ああ、あはあん…」
 フラウのプックリした紅唇から、甘い呻き声が漏れた。ハヤトは、肉芽を嬲る指先を、そのまま下にずらして花唇を軽く擦った。
 フラウの腰のうねりが大きくなる。少しずつ、フラウの瞳に光が戻ってきていた。
 ハヤトはもう夢中で、舌が痺れるほどフラウの股間を舐め回していた。チュバ、チュバ、と淫靡な音が響く。フラウの内太股までビチョビチョにして、ハヤトは蛭のようにフラウにへばりついて離れなかった。
 やがて、ハヤトは花壺に指をこじ入れるように突き立てた。パンティーの布を隔てて、ハヤトの指が、蠢く肉花に出入りしている。
「ああん、いやあ…」
 フラウの呻きは、いつしか甘い嬌声に変わっていた。ハヤトはたまらず、フラウの股間に顔を埋めたまま、ズボンのファスナーを降ろして怒張を引っ張り出した。そしてフラウのパンティーを脱がせる。
「許して、ねえ…許してぇ」
 甘え声のフラウがイヤイヤと首を振る。だが、抵抗はしなかった。ハヤトはそのまま膝下までパンティーを捲り降ろし、立ち上がってフラウにのし掛かった。
 まだハッキリ定まらない視線を懸命に引き戻そうとしながら、フラウが悲鳴を絞り出した。
「ああ…助けて、ア…ムロ…」
 その言葉を聞いて、ハヤトの顔色が変わった。
「あいつのどこがいいんだ!フラウ、あいつが今の君を助けてくれるとでも信じているのかい?君はもう、いいかげんに目を覚ますべきだ!」
 荒々しく、ハヤトは怒張を一気に突き立てた。ズズッと根元まで入り込んだ男の煩悩が、フラウの子壺まで達した。
「ひいいっ!」
 憤りを叩き付けるように、ハヤトは怒張を激しく抽挿した。ブラジャーを引き千切り、ゴム鞠のような乳房を握り潰す。フラウの悲鳴が哀しく迸った。
「君が悪いんだよ、フラウ!アムロなんかを想っているから、こんなことになるんだ。みんな、みんな君のせいだよ!」
 泣きながらハヤトが叫ぶ。しかしフラウを責め立てる動きは激しさを増すばかりだ。呼応するように、フラウの目尻からも一筋の泪が溢れ出た。
 何度も何度も突き上げられて、フラウは悶え、泣き叫んだ。
△●▽○▲
 麻薬の恍惚感から少しずつ現実に引き戻されると、靄の晴れてきたフラウの視界の中に、ハヤトの丸顔があった。
 フラウがラリった時の幻想はいつも、一面の花畑の中で、アムロと戯れている景色であった。それが今、アムロの姿が白く薄く消え去ったあとにハヤトの姿を見つけて、フラウは少なからずうろたえた。フラウの花壺を満たす切なさは、ハヤトの激しいピストンによるものであった。
 これまでも、気が付くとカイに裸身を蹂躙されていて、股間に白濁の飛沫を感じ、泪したことは何度もあったが、まさかハヤトにまで陵辱されるとは思ってもいなかった。
 フラウは助けを求め、ハヤトを拒み、そしてカイを憎んだ。だが、麻薬によって過敏となった肉体は、ハヤトが叩き付けてくる情熱に応えて、フラウの意志とは無関係に愛欲の炎を燃やしてしまう。
 拒絶するためにうねらせていた肢体は、いつしかハヤトの愛撫を受け入れるための媚態と化し、ハヤトの腰を離すまいと脚を絡ませる。
 やがて、フラウは花壺の深奥でハヤトの熱い飛沫を受け止めたのであった。
△●▽○▲
「あーあー、ハヤト、本気になっちまってなあ。まったく仕様がねえ」
 カイがベッドの上でひっくり返った。手にしているのは麻薬のアンプルである。それを室内灯の光にかざしながら、カイはニヤリと笑った。
「こいつであと何人、オレの奴隷を作れるかなあ?」
 子供のように愉しげに、カイが呟いた。
 その少し離れた場所では、ハヤトが断末魔の雄叫びを繰り返し、長く尾を引く悲鳴を迸らせているフラウの子壺の奥深くに、白濁のマグマを大量に叩き付けていた。