-シンジの野望その後-

「くふっ!あぁ・・・・っ。」
「はぁはぁ・・・あ、アスカっ僕もう・・!」
大きな声と共にシンジは彼女の中に何度目かの放出をはじめた。
誰も来ない部屋に二人は昼間からの情事に夢中になっていた。

前回の出来事から数ヶ月経った今、あれだけ嫌がっていたアスカも
今やすっかりシンジの言うことを聞く玩具に成り果て
彼の命令ひとつでいつでもセックスの相手をする様になっていた。
しかし、シンジはこの状況に満足はしていたがどこか物足り無さを感じていた。
好きなアスカとのHをいつでも出来る状況はいい。
でもいつでも言う事を聞かれるのも面白くない。
アスカとの初めての時のあの興奮が忘れられない・・・。
「何か良い刺激はないかな・・・。」
疲れて横で眠っている彼女の顔を眺めながらシンジは呟いた。

「・・・・・用事?」
薄い青色の髪を揺らしながら振り向くと、綾波レイはシンジの
顔見て首をかしげた。
「そうなんだ、だから悪いんだけど訓練が終わったら
僕の部屋に来てくれないかな?」
「アスカは・・・・?」
「いや、綾波じゃないと出来ない事なんだ。」
「・・・・・・・・・」
レイは少し考える仕草をすると小さく頷き訓練場に向かっていった。
そして数時間の訓練が終了し、着替えたレイはそのままシンジの部屋に
行き部屋のドアをノックした。
コンコン。
「・・・・・私だけど・・・」
「あぁ、綾波?開いてるから入ってきて。」
ブーン。
「・・・・・・・!」
自動のドアが開き、シンジの部屋に入った途端レイは動きを止め目の前の
光景に驚いたような眼差しを向けて立ち尽くした。
部屋の中、目の前には両手と両足を開き裸でベッドの端に
括り付けられたアスカがいた。
そして彼女の横には同じく裸で微笑むシンジの姿があった。
「何・・・・・これ・・・・。」
見た事も無い光景にレイは思わず後ずさりをはじめる。
「いいからこっちに来てよ。」
ドアのパネルを押そうと伸ばしたレイの手首を素早く掴むと
シンジはアスカの近くに彼女を引きずる様に連れて行った。

「な・・・何をするの・・・?」
異様な雰囲気を察してか、普段表情の無い彼女も少し
怯えた声を出し体を震わせた。
「これから三人で楽しいことをするんだよ。」
シンジは今の状況に似つかわしくない笑顔を見せると
縛られているアスカに軽くキスをした。
アスカはアスカでうっとりとした顔をし嫌がっている様子も見せていない。
「さぁ、綾波も服を脱いでよ。」
眉をひそめながらその様子を眺めているレイにシンジは
明るく言い放つと彼女の制服の襟に手を掛け乱暴に引き裂いていった。
「きゃっっ・・・!」
流石のレイもこんな状況には声を出さずにはいられないらしく
シンジの手を払いのけると慌ててドアに向かって走り出した。
「逃がす訳無いだろ?」
ふっと微笑み、シンジは近くのリモコンでドアのキーを掛け
レイの後ろから抱きつくとまた彼女の服を脱がせ始めた。
「い、碇君・・・・やめて・・・っっ!」
今までに無い慌てぶりで抵抗をする彼女に久し振りの興奮を覚えた
シンジは一気に彼女を裸にするとアスカのいるベッドの脇に
突き飛ばし両手を仰向けで組み伏せた。
「はぁ・・・やっぱりこういうのって興奮するなぁ。」
「離して・・・・!」
両手をシンジに掴まれ、判らない恐怖にレイはうっすらと涙を溜めた
瞳で彼を睨み付けている。
そんな彼女の表情にさらに興奮したシンジはそのまま彼女に被さり
唇に吸い付いた。
「・・・・!?」
いきなりの出来事にレイは目を見開くと手足をばたつかせ
彼を押しのけようと暴れだしたが、レイの足首を掴み左右に広げると
シンジはその両足の間に体を割り込ませ片手でレイの頭を抱くと
更に激しくキスをかわした。
「ん!んん!!」
驚きと息苦しさにレイは喉の奥からくぐもった声をずっと発している。
「綾波は初めてなんだ?可愛いな。」
やっと彼女から唇を離したシンジはにこりと笑いレイを抱きしめた。
「やめて・・・離して。」
涙のせいか声も途切れ途切れに懇願するレイにシンジは少し意地悪な
笑みを浮かべ首を横に振り、レイのおでこにもう一度キスをした。

                         続く